秋に山口県を観光するのなら、芸術に触れる時間をプランに加えませんか。展示内容だけでなく、建築デザインや景観なども楽しめる、７つの美術館・記念館を観光エリアごとに紹介します。旅のプランを考える際の参考にしてくださいね。

訪ねたいスポットだけを選んで、自由なプランで旅行したいときは、観光タクシーの利用がおすすめ。地元ドライバーに任せて、初めての土地も効率よく巡ることができ、貴重な旅の時間を有効に使えます。観光タクシーについては、記事の最後で触れていますので、こちらもお読みくださいね。

国宝 瑠璃光寺五重塔・湯田温泉から立ち寄りやすい、山口市の美術館・記念館

落ち着いた雰囲気の文化エリアに建つ、山口県立美術館

山口県の芸術・文化発信の中心的役割をもつ、県庁所在地にある美術館。山口県ゆかりの作家を取り上げるコレクション展と、幅広いジャンルの美術・文化を紹介する特別展を開催しています。
博物館や図書館など文化施設が集まるエリアで、散策が楽しめる、緑豊かな公園や、日本の道100選に選ばれた「パークロード」なども近くにあります。
◎公式HP　https://y-pam.jp/

先端アートを気軽に体験できる、山口情報芸術センター（YCAM ワイカム）

展示スペース、劇場、ミニシアター、図書館を併設する複合文化施設。メディアアートや現代美術の企画展、演劇、ダンスやコンサートの公演、映画上映、ワークショップなど多彩に開催しています。
波型の屋根が印象的な建物は、磯崎新アトリエによる設計。ガラスで囲まれた吹き抜けの中庭で仕切るなど、開放感のある空間も魅力です。
◎公式HP　https://www.ycam.jp/

夭折の天才詩人の表現力に魅了される、中原中也記念館

「汚れちまった悲しみに……」などの詩で知られる近代詩人、中原中也。30年の短い生涯ながら350篇以上の詩を残しています。山口市湯田温泉の生家跡にある中原中也記念館では、遺稿や遺品など貴重な資料を公開。詩業や生涯を紹介する常設展示のほか、企画展示やテーマ展示があり、音楽や映像で中也の世界に触れられるコーナーも設けられています。
外の風景や柔らかい光を取り入れた館内は、吹き抜けにより広がりと奥行きが感じられます。回遊性をもった空間構成で、中也の世界を深く体感できるよう設計。公共建築百選に選ばれています。
◎公式HP　https://chuyakan.jp/

元乃隅神社・長門湯本温泉から立ち寄りやすい、長門市の美術館・記念館

優しくあたたかい詩の世界に浸れる、金子みすゞ記念館

大正末期から昭和初期に活躍した童謡詩人・金子みすゞ。「みんなちがって、みんないい」などのフレーズでも有名で、教科書に採用されており、彼女の詩を読んだことのある人は多いでしょう。
金子みすゞ記念館は、生家である書店「金子文英堂」を復元しており、当時の暮らしぶりが垣間見られます。貴重な資料の展示をはじめ、細かく再現された「みすゞの部屋」、詩を音や光で体感できるコーナーなど、詩人の世界観を様々な形で伝えています。
記念館前の「みすゞ通り」は古き良き港町の風情が感じられる場所。ゆかりのスポットを訪ねながら散策を満喫できます。
◎公式HP　https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/misuzu/

シベリア抑留を描いた画家の素顔に触れられる、香月泰男美術館

戦後日本美術史を代表する洋画家、香月泰男（かづきやすお）の生家に近い、長門市三隅の豊かな自然や田園風景と調和して建つ個人美術館です。
過酷な抑留体験をもとに描いた「シベリア・シリーズ」が代表作ですが、この美術館には、故郷や自然、家族への思いを込めた絵画や、ユーモアのあるオブジェなどの作品が多く展示されています。生前のまま復元されたアトリエもあり、平和な日常を愛する画家の素顔に触れることができます。
◎公式HP　https://kazukiyasuo.com/

萩城下町・萩温泉郷から立ち寄りやすい、萩市の美術館・記念館

浮世絵と東洋陶磁のコレクションで定評、山口県立萩美術館・浦上記念館

浮世絵・東洋陶磁・陶芸を専門とする美術館。萩市出身の実業家、浦上敏朗のコレクションの寄贈を契機に1996年に開館しました。歌川広重、葛飾北斎、歌川国芳の浮世絵、東洋陶磁、近現代の陶芸・工芸作品を収蔵・展示。また、多様な特別展も行っています。2010年に増設した陶芸館では、萩焼などの陶芸作品の展示のほか、萩焼の歴史も紹介しています。
◎公式HP　 https://hum-web.jp/

萩焼の最高峰に触れ、陶芸体験もできる、萩陶芸美術館・吉賀大眉記念館

国の文化功労者、陶芸作家の吉賀大眉（よしかたいび）の代表作や水彩画など約100点を中心に、著名作家の作品、江戸期の古萩などを展示。製作道具や萩焼の原土、釉薬のもとになる原石なども展示しています。萩焼の陶芸体験（手びねり、電動ろくろ、絵付け　※要予約）も行っており、プロの指導で初心者でも陶芸を楽しめます。
記念館は、萩焼窯元 泉流山（せんりゅうざん）の工房の奥にあり、大正時代につくられた登り窯を見ることもできます。　　　
◎公式HP　https://www.taibi-hagi.jp/

山口県観光で美術館・記念館を訪れる際の２つの注意点

山口県観光におすすめの美術館・記念館を紹介しましたが、いかがでしたか。素晴らしい作品に触れて、充実した旅の時間にしてくださいね。

なお、美術館・記念館を訪れる際の注意点が２つあります。ひとつは、事前にホームページをチェックし、展示内容のほか、開館時間や休館日を確認すること。展示替えでの休館もありますので、気を付けましょう。
もうひとつの注意点は、山口県は公共交通機関でのアクセスが難しい場所が多いこと。行きたい場所を選んで自由に旅行したいときは、観光タクシーの利用がスムーズです。

山口第一交通グループの観光タクシーなら予約時に、希望の場所、体験したいこと、所要時間などを伝えていただくと、最適なルートを提案いたします。
当日は、地元に精通した乗務員がお供し、「もう少し長くここに居たい」「雨なので行き先を変更したい」など様々なリクエストにも柔軟に対応します。
融通が利くため、高齢者の方、車椅子の方、障害をおもちの方、赤ちゃん連れのご家族など、あらゆる方が快適に観光を楽しむことができます。

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