山口県の旅行、観光バスツアーと観光タクシーどちらがいい?徹底比較
- 2025.01.14
- 自然・風景

山口県は公共交通機関でのアクセスが難しい場所が多いため、観光バスツアーや観光タクシーの利用がおすすめです。
では観光バスツアーと観光タクシー、どちらを選べばいいのでしょう。選び方次第で旅行の印象が変わりますから、2つの違いを理解して、納得できる選択をしたいですね。
そこで今回は、好みの観光スタイルで選べるように、観光バスツアーと観光タクシーの情報を様々な面から比較しました。希望どおりの山口県観光をするためにお役立てください。
※本記事では、観光バスツアーと観光タクシーの例として、山口県観光周遊バスツアー「ふくの旅、山口号」、山口第一交通グループの観光タクシーの情報を参考に比較しています。
観光バスツアーと観光タクシーの特徴を比べてみよう
観光バスツアーと観光タクシーを正しく選ぶために、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
観光バスツアー | 観光タクシー | |
代金 | 1人当たりの料金。安価。 | 車1台当たりの料金で、利用時間で変わる。乗合人数が増えると1人当たりの料金は安くなる。 |
自由度 | 自由度は低い。既定コースにそって団体行動。行き先や時間は変更できない。出発時刻など時間厳守。 | 自由度は高い。自由プランで個別行動。行きたい場所だけ回れ、隠れスポットも行ける。場所が気に入れば長居でき、トイレ休憩なども自由。早朝・夜も利用できる。 |
発着地 | 発着場所・時間は決まっている。 | 乗車地・降車地・時間を指定できる。 |
対応 | バスガイドがツアー客全員に対応。 | 運転手が1組ごとに柔軟に対応。 |
運行日 | 金・土・日・祝のみ ※2024年の運行期間は4/26~12/28 | いつでも依頼OK |
予約 | 出発当日9時まで予約可能 | 利用日の前日17時まで予約可能 |
観光バスツアーと観光タクシーのメリット・デメリット比較
観光バスツアーの一番のメリットは料金面、デメリットは自由度が低いことです。逆に、観光タクシーの一番のメリットは自由度が高いこと、デメリットは料金面です。
ほかにも、それぞれメリット・デメリットがありますので、比べてみましょう。
観光バスツアーのメリット
- 安価で手軽に楽しめる
参加者が大人数なので、安い代金で提供できます。 - 事前に調べずに、定番の観光地を回れる
ルートが決まっているので、事前に調べてプランを立てる必要がありません。 - バスガイドが現地を案内してくれる
バスガイドがツアー客全員に、現地の案内やサポートを行います。
観光バスツアーのデメリット
- ルートを変更できない
行き先や時間など、既定のルートを変えることはできません。 - 定番の名所ばかりで穴場に行けない
ルートは定番の観光地ばかり。穴場などは回れず、物足りなく感じる方も。 - 周りに気をつかう必要がある
知らない人と一緒に回るので、周囲への配慮が必要です。
観光タクシーのメリット
- 希望どおりの観光プランで回れる
予約時に、行きたい場所、楽しみたいこと、人数、荷物の量、所要時間などを伝えると、最適なルートを提案してもらえます。当日は運転手が案内し、「ここにもっと居たい」などの要望に柔軟に対応します。 - プライベート空間で、周囲を気にせず過ごせる
車内には家族や仲間だけだから、周りに気をつかう必要はありません。 - 荷物が多くても安心
旅行荷物や途中で買ったお土産などをタクシーに乗せたままでOK。赤ちゃん連れなど、荷物が多くても大丈夫です。 - 個別の事情に対応可能
体の不自由な同行者がいる、長時間の歩行が難しい、赤ちゃんを連れている、英語のガイドが必要など、様々な事情に対応できます。
観光タクシーのデメリット
- 料金が高い
料金は1台当たりで、車種と利用時間で決まります。乗合人数が増えると1人当たりの料金が安くなり、意外とリーズナブルなことも。
※車両と料金については「車両紹介」、「観光タクシー料金」をご覧ください。
絶景スポット、角島大橋・元乃隅神社の日帰りコースで比較してみました

山口県観光周遊バスツアー「ふくの旅、山口号」の場合
ルート | 湯田温泉(9:30発) → JR新山口駅(10:00発) → 道の駅豊北(自由昼食 60分) → 角島大橋・灯台(60分)→ 元乃隅神社(40分) → JR長門市駅(15:50頃着) → 長門湯本温泉(16:15頃着)→ JR新山口駅(17:30頃着) → 湯田温泉(18:00頃着) ※道路状況(渋滞等)により角島灯台公園まで運行できない場合、角島大橋のみの見学。 |
代金 | 大人5,500円(1人当たり)、子供2,750円(3才~小学生、1人当たり) |
運行期間 | 2024年4月26日~12月28日、期間内の金・土・日・祝 |
山口市内の出発場所からバスに乗り込み、まず、道の駅北浦街道ほうほくで1時間の自由昼食。その後、角島大橋を渡って角島へ。橋の景観や角島灯台にのぼって眺望を楽しむなど、1時間ほど滞在します。元乃隅神社では、海側の参道入口から参拝し景色も満喫。40分ほど滞在した後、降車場所へ向かいます。
山口県観光タクシーの場合
ルート | 乗車地 → 角島大橋(30~60分※目安)→ ランチ(60分)→ 元乃隅神社(30~40分※目安) → 長門湯本温泉 → 降車地 ※乗車地・降車地を指定できます。滞在時間は目安です。 |
所要時間 | 6時間 ※山口市内発着の場合。発着地により所要時間は異なります。 |
料金・ 車種 |
スタンダード 37,200円 定員4名 ※4名では1人当たり 9,300円 アルフォード 58,200円 定員6名 ※6名では1人当たり 9,700円 ジャンボ 58,200円 定員9名 ※9名では1人当たり 6,470円 ※料金は目安です。乗車地・降車地により前後します。 |
運行期間 | いつでも依頼OK |
観光バスツアーと観光タクシー、どちらに向いている?チェックリスト
- □ 料金面を重視する。とにかく安い方がいい。
- □ 金・土・日・祝日に利用する。
- □ 定番の観光名所を回れれば満足。
- □ 時間を厳守できる。
- □ 発着場所、行き先、時間など、要望に応えてほしい。
- □ 週末・祝日に限らず、平日の利用も考えている。
- □ グループで旅行する。
- □ プライベートな空間で、周りを気にせず過ごしたい。
- □ 穴場や話題のグルメ店も回りたい。
- □ 足の弱い高齢者や、車椅子の同行者がいる。
- □ 赤ちゃんや小さな子どもを連れて行く。
観光バスツアーは、安価で手軽に楽しめるのが魅力ですが、自由度が低いため、すべての方に向いているわけではありません。また運行期間もありますので、観光プランを立てる前に、Webサイトなどで確認する必要があります。
観光タクシーは、料金が高い印象がありますが、乗合人数が増えるほど1人当たりの料金が安くなります。家族や仲間同士などグループでの旅行は特におすすめです。
行き先や時間が自由に決められるなど融通が利くため、「こんな観光がしたい」という希望をかなえることができます。また高齢者の方、障害をおもちの方、赤ちゃん連れの方など、あらゆる方が快適に観光できます。
観光バスツアーと観光タクシー、それぞれの特徴やメリット・デメリットをおわかりいただけたでしょうか。ご希望の観光スタイルに合う方を選んで、山口県観光を満喫してくださいね。
